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2020年5月6日On Sale

八戸のSaule Branche Shinchoの拓さんと出会ったのは以前僕が自分のトリオで出演したNHKラジオの放送を偶然聴いてくれたことがきっかけでした。僕の音楽を大変気に入ってくれてメッセージをくれた拓さんと実際に会うことが出来たのは数年後盛岡での演奏を聴きに八戸から来てくれた時でした。その翌年、NYのシンガー平麻美子さんと八戸の彼の店、Saule Branche Shinchoに初めてお邪魔しました。そこで出会った拓さんのもとに集う素敵な仲間たち、発信するアート、音楽イベント、そして「トルホヴォッコ」…!そのエネルギー、情熱、僕の方こそ彼ら、そしてSaule Brancheのファンになっていました。

そんな拓さんからソロ・アルバムの企画をいただき、おみっつぁん、YAMさん、久保さん始め沢山の方々協力でこのプロジェクトが実現しました。カバー・アートには全国を旅する画家の笑達さんが2日間のレコーディング中にピアノに向かう僕の肖像を描いてくれました。全てが自分の力だけでは到底無理な、出来過ぎた機会。しかし不思議と全く何の気負いも感じること無くこの身に余るチャンスと向き合う事が出来ました。その音楽と僕ともやはり出会いであり或る意味その内容に僕が干渉することから解放されたからかも知れません。永い時間音楽を学んで来たからこそ手離せなくなる何か。そこから解放されて僕は自分の音楽から手を離すことで初めて聴こえてくる響があると知りました。そんな一期一会の音がこのアルバムを満たしています。

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